友愛通信(2023)


2023-48 ( ♪♪ これまでに つけた足跡 継ぐは君? )

 著名人が残した言葉には心を打つものがあります。その一つがプロゴルファーでジャンボの愛称を持つ尾崎将司の「一遍一途」です。一生に一遍くらいは心の底から夢中になれるものを持ちたいものだという彼の造語だそうです。あなたが夢中になれるものは?その候補としてTBGを上げる方が沢山おられることを願っています。では、TBGを教えていただけたのはどなたでしょうか。その方からはどんな教え方を受けたのでしょうか。基本となる技術に加え、高度の技術についての実践だったのでしょうか。それとも後姿を見て覚えるように指導されたのでしょうか。色々あることでしょうが、あなたが現在あるその軌跡はどこかに残されていることでしょう。まさに雪原に残された足跡のようにです。しかしその足跡は、何もしなければ新しい雪が降ることで次第に消えてしまう運命にさらされています。筆者としては、あなたの足跡を何らかの形で後輩のために残していただけるよう、2023年の締めとしてのお願いです。その足跡は、きっと明日の発祥の地川口の名声を高めていくことでしょう。あなたの周りでその声を待っている方がいて、今のあなたにはそれができる域で活躍されていると思いますので。 

2023-47 ( ♪♪ スウィングで 主役はクラブ では君は? )

 最近10日ほど、協会の会議や、近所の新築工事、寒波等で車で出かけることが出来ませんでした。その間は、4日に福島のワイフの実家から一緒に帰宅した娘(10歳ほどの♀😸)の機嫌取りに終始していました。そんな中でしたがやっとTBG劇場に足を運ぶことができました。これだけTBGと離れていると、特に籠入れに不安を感じていたのですが、劇場の主役をクラブとしたことで、大過なく閉幕できました。役者が誰かといいますと、主役はもちろんクラブ、助演はシャトル、舞台監督はショットマットで、筆者は演出担当です。賛助出演は、ライナー性のショットを持ち球に常に筆者をアウトドライブするM協会副会長、ライン取りに長けOBと縁がないKさん、コツコツそして木の枝をうまくコントロールされ淡々とプレーされるOさんです。劇の内容がどうだったといえば、主役に据えたクラブの活躍が目立ちました(演出担当の筆者が色気を出そうとしたときは、助演のシャトルが機嫌を悪くしミスになっていました)。賛助出演者も、15mからのショットを収めるなど好成績を傍目に、それぞれの役割をしっかりコントロールすることの演出力を実感しました。やはり、主役のクラブが働きやすい舞台演出をすることが、TBGを楽しくしてくれるのだと実感した日でした。

2023-46 ( ♪♪ プロならば 手本になってと 願うこと )

 プロのトーナメント会場に足を運ばなくなって久しい。最近はテレビの前でグラスを傾けていることがせいぜいとなった。そこで勉強しているのは、コース攻略法、アドレスへのこだわり、グリップ等の基本を大事にしていることなどに目を向けています。このような面ではトッププロに一目もニ目も置いています。しかし、目を疑うことも多々あります。バンカーショット後に少しでも砂をならしている光景を目にしなくなったり、ディボット後には目もくれなかったり、テレビに映し出されていることなどまったく気にしていないことです。こんな光景を目にしている私達アマチュアはこれで良しと考えてしまっていいのでしょうか。バンカー均し、ディボットの埋め戻しはプレーヤーのマナーとして謳われています。また、改正後のルールが分かっていなくて失格の憂き目にあったプロもいました。これでは、自分はゴルフで上級者だったとの触れ込みでTBGを始めたある愛好者がバンカーショット後に砂をならしさずにバンカーを後にしても、残念ながら納得しそうになってしまうのは筆者だけではないでしょう。プロはもちろん、TBGの上級者の域にあるあなた、発祥の地でプレーしているあなたには、このような「手本」を示してほしくありません。今年のスケジュールが一段落したところで、こんなことを考えてみました。

2023-45 ( ♪♪ 前向きに! 伸びる選手の 条件だ )

 運や縁は待っていても来ないというのが通例なので、きっかけを掴みそれを活かすことが大切です。そのためには、初心者育成のために明るく楽しめる環境を作り必要な練習を的確にかつ正しい基本をしっかりプランニングすることが先生に求められています。選手側では、その教えの本質を理解し、前向きに自分独自の理論を作るような心がけを持つようにしないことには、その教えは何の役にも立たないどころか、先生を超えることで相撲の世界でいう恩返しをすることなど夢のまた夢です。私達にはジュニア時代のような時間の余裕がなくなりつつあるといわざるを得ません。短期間でプレーに必要な実力を修得し、仲間から羨ましく思われるくらい優れた選手生活を楽しむためにも、スポーツに求められる高度な技術力の習得とともに、強いメンタル力の構築をしていきましょう。  

2023-44 ( ♪♪ ゲームでは あんたの技術を 信じなさい )

 ハナ肇とクレイジーキャッツの植木等という歌手のヒットソングの中に学生節という曲があったことをご存知かと思います。「・・あんたの息子を信じなさい ホリャ信じなさい・・」と歌っていました。なぜこんな昭和40年ころの曲を思い出したかというと、TBGのラウンド時にミスをしたときの対応方法を如実に表しているように思ったからです。一つミスをすると、誰でも技術的な問題だと思いがちです。「頭が早く上がった、頭が早く動いた、肩が下がった」等々がよい例です。しかし、その時のミスの原因は一つではなくいくつかが絡み合っているケースの方が圧倒的に多いものです。ミスが出た時はミスの原因は考えずに基本に立ち戻ることに徹するべきという先達がいましたす。ミスを犯しても今度こそうまくショットできると「自分を信じ」て同じショットを繰り返すべきで、意気消沈している暇はないし、それこそ怒ってなどいられません。いつも前向きにプレーできる自分を見つけるようにすべきで、何度目かにうまく行けば、今日は頑張ったと自分で自分をほめてあげられるでしょう。もし、ラウンドを終えてもうまくできなければ、ラウンド後にミスの原因を追及行うようにして解決すべきだとその先達は言っています。  

2023-43 ( ♪♪ いつまでも 限界超える 心意気 )

 「記録は破られるためにある」といわれます。野球のレジェンドの一人イチロー選手は自分の記録を次々に破ってきました。自分の足の速さを活かそうと、右投げ左打ちのオリックスのイチロー選手は渡米しマリナーズに入団した当時の年齢は27歳でした。その俊足は、ホームベースから1塁までの塁間のタイムは3.8秒でしたが、それが数年後には3.7秒へと0.1秒短縮しました。その成果が確か年間126安打という記録の達成となったのです。塁間距離38.795mでの短縮は並大抵では達成できないことだそうです。日頃のプロゆえの精進といってしまえばそれまでかもしれませんが、イチロー選手ならではといえるのでしょう。一般には年齢とともにパフォーマンスが低下するものですが、私達の年齢からすればなおさらです。しかし、ここで自分に限界を設けていたのでは先が見えてしまいます。TBGの籠入れ一つとっても、マット1枚半ではもう無理というように自分で限界を設けていたのではもったいない。少しでも上を目指して練習場に足を向けていきたいものです。今も、片隅でライバルの方々が練習していますよ。  

2023-42 ( ♪♪ 雑誌では 体に触れずに 書かれてた )

 皆さんの中には、ゴルフに関する知識を雑誌や実用本を読み漁ってこられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういう筆者は独学できただけに、本からの知識を実践に活かそうとしてきました。最近ではメンタル面を重視したものが出回るようになっていますが、当時の本の中身はといえば、多くは優勝の栄誉を勝ち取った一部のプロゴルファーが喧伝する技が中心であったかと思われます。そのプロといえば、体格に恵まれていたこともあり、ゴルフは技2、頭8の割合でプレーするものであるかのように解説し、身体の使い方にはほとんど触れていませんでした。身体が出来ていない筆者が、その素晴らしい?技をまねようとしても身に付かずに苦労してきたのは当然だったのかもしれません。それが見直され、最近は「ゴルフは体5、心4、技1のスポーツ」というように、「心」の比重も増しましたが「体」に注目されてきています。私達のような高齢者は、永くゴルフやTBGを楽しむために「健康体」でい続けたいという気持ちを持って、「体」に目を向け年齢を超越するようなコンディション作りをしてみましょう。散歩に速歩を取り入れることも有効だといいますが、せっかくTBGを知ったのですから、足腰にもいいといわれる芝生の上でのラウンドの回数を増やし、メンタル面でも効果がある多くの仲間の方との会話を楽しむ方法もありですよ。  

2023-41 ( ♪♪ 半分は まだあるなのか もうないか )

 サバイバルでよく言われるのが、残ったコップの水が半分になったときの考え方です。この考え方をTBG競技の際のハンディに当て嵌めてみました。その競技会における優勝スコアを72と予想したとき、ハンディ10の人が途中で8オーバーになった時、まだ2の余裕があると考えるのかもう2しかないと考えるのかということです。メンタル面がスコアを左右するといわれるTBGというでいえば、メンタルが強い方は「まだ」派になり、結果として優勝を勝ち取れる確率が高くなるといいます。「もう」派は自分で自分の首を絞めてしまい、一日の競技がそこで終わってしまうのです。技術を磨くことも大事ですが、メンタル面の強化にも力を注ぎたいところです。 

2023-40 ( ♪♪ そのプレー 成功確率 低くない? )

 ある時テレビ中継で見たプロの素晴らしいプレーが頭の中に浮かんでも、あなたがここぞという場面で試しにやってみても、うまく行くはずがないことは理解しているはずです。それはある意味あなたが疑似体験していたものでも、確率的に低いプレーであることに変わないということです。そのプレーを自分のものにしたければ気のおけない友に見てもらいながら練習し、成功確率を上げるようにしましょう。成功確率の低いプレーは無謀以外の何物でもないといえるでしょう。例えビギナーズラックに恵まれ一度はうまく行ってもその先にもう一度という時に使えるスキルにはなりません。永い目で見てスコアアップにはならないでしょう。成功確率を少しでも上げる地道な練習が欠かせないのだと、まだまだ未熟な筆者故のことですがつくづく感じているところです。  

2023-39 ( ♪♪ マット先 擦り切れショットに 悪さする )

 最近マットのことが話題に上ることが多くなっています。裏面の貼物は、ルール上禁止されていますが、許容範囲はどこまでなのか?裏面の素材の耐久性を上げることが出来ないのか?もっと安価に入手できないのか?TBG専用マットとは?等ですが、発祥の地川口以外ではいかがでしょうか。いずれも早急に解決したいものです。ところで、マットの先端のほつれについては、皆さんどうされているのでしょうか。使用開始時に周囲を焼いている方がいるようですが。何か良策をご教示いただけないかと思っています。最近でも、ずいぶん気を遣っていたはずですが、先端の横糸がショット時にシャトルに引っかかるということがありました。当然打ち出し方向に影響がありOBとなってしまいました。その後無心にショットすることが出来なくなっていました。ゴルフの経験がある方で、打込む傾向があり力強くショットされる男性ほど経験されていることが多いと推察されるのですが。

2023-38 ( ♪♪ クセ治す 轍理論に ヒント得て )

 今のあなたに悪いクセがついていることはありませんか?コースにいると、なぜ?と思わせるようなスウィングをされ首を傾げている方を見かけます。それも、つい先日には理想に近いスウィングをしていた方がです。いずれ治るのかもしれませんが、身についた悪い癖は治すのに時間がかかります。どうもその人に合わない轍に嵌ってしまったようです(轍とは、自分にあったものであれば何も考えなくても正しい方向にプレーを導いてくれる道路上の溝のようなもの)。ところが、自分に合わない轍に入ってしまうといくら頑張っても自分の思った通りのプレーが出来なくなります。あたかも、普通車が作り出した轍の上を軽自動車で通ろうとするかのようです。右の轍の上を通ろうとすると左の車輪が轍に収まらず車体が安定しないのです。その方は、これまでに修得してきた理論が今のプレーに生かせない状態になっているということです。脱出する道を見つけるのに苦労しているようです。この状態になると、あなたの脳はプレーごとに色々考えなければならない混乱状態になっていますので、気の置けない方からの良きアドヴァイスを求めた方がいいかもしれません。こういう状況が続くと、脳が疲れてしまいます。「考えない脳」の効用が話題に上っています。アドレスをすれば、そのときあなたがすべき身体の使い方が自然にわかるような脳(考えない脳)になればプレーの疲れも取れ、首を傾げることもなくなります。それには、気の置けない仲間の力を借りた練習で正しいスキルを改めて身につける必要があるということです。 

2023-37 ( ♪♪ 体操を 取り入れ効果 上げていく ) 

 あなたはTBGとどのように取り組まれておられるのでしょうか。ゴルフほどの強度を持たないTBGの性格から、コースに着くと準備運動はそこそこにティーグラウンドに立ってしまうケースが多いのではないでしょうか。プロゴルファーは、シーズンオフだけでなく、シーズン中でも体を鍛えているということはどなたもご存知の通りです。これからは私達も何らかの形で体を鍛える機会を作っていかれるようお勧めしたいと思っています。その一つになりうるのが次の三つの「ゴルフ体操」(①上体の柔らかな捻りと肩回し、軽い腕振り②上体をぎりぎり捻り、両手を振り上げる③シャドウスウィング)です。これをブレイクダウンすると次のように、クラブを持たずに行う体操をすることになります。[①上体の力をできるだけ抜いたうえで、左右の肩を入れ替えるようにあごの下までゆっくり回します。手は肩の動きにつれて力を抜いて自然に肩の上まで上げたり下ろしたりを繰り返します。これはスウィングフォームを固めるうえでも効果があります。②上体をひねりながら、限界ぎりぎりまで手を高く上げ、そこで数秒間我慢して静止してください。ここでは「静止する」ことが大事なのです。フォロースウィングではぎりぎりまで大きく腕を振って腹を突き出すようにします。腹筋や脇腹が引っ張られる感じがすると思います。③クラブを持ったつもりになって、ナイスショットを強くイメージしたショットになります。]このクラブを持たないシャドウスウィングというゴルフ体操をあなたの毎日の練習に組み込むことで、これから訪れる「老衰」を遅らせるために「骨肉量の増強維持すること」が可能となり、いつまでも悠々とした姿で、上達した歳をとっても下手にならないTBG生活を楽しむことにつながるのです。健康寿命を延ばことにつながります。実戦との併用でいつまでも仲間と一緒にTBGを楽しんでいきましょう。

2023-36 ( ♪♪ 接点が 脚にもあるのを 知らんでか ) 

 クラブとの接点が唯一手(グリップ)にあることは多くの方が知っていることで、ゴルフ同様TBGに手を染めたときにこの接点を大事にしなさいと先達からいわれてきました。しかし、大事なもう一つの接点(グリップ)を知らない方、いや意識していないものに「脚」があるのだとプロゴルファーIAさんが言っていて、それが地球との接点だというのです。筆者は改めてその重要性に目を向けたいと思っています。そこで脚のグリップの手順をご案内します。背筋を伸ばしスッと立っているときは、ほとんどの方の身体の重心は「土踏まずの後ろ」に乗っていることでしょう。この体制から腰の部分で上半身を折りながらアドレスの前傾姿勢をとる時は、この重心は「親指の付け根部分」に移ります。この体制が取れてからやや膝を曲げることで安定したアドレス姿勢の完成ということになります。これが今まで少なくとも筆者が意識していなかった地球と体との「接点」の完成です。つまり、両脚の靴の裏側で、大地を「しっかり」グリップする感覚を持つことが大事なのです。ここで勘違いしないでいただきたいのが、今「しっかり」といったことで、「やたらと力を入れる」場合には、スウィングでバランスを崩すことにつながります。「しっかりグリップ」して、クラブを振ってもバランスが崩れることのない両脚のグリップ感覚を、足の裏と膝から下の脚に覚えさせてください。

2023-35 ( ♪♪ 手を抜けば 先々しっぺ 返しあり )

 幼児と遊ぶ際、真剣に向き合わないと幼児はすぐに遊びをやめてしまいます。一流のコメディアンは、リハーサルをいい加減にやっていると、本番で意図したとおりにお客さんの心を掴めなくなり、いずれ一流というレッテルがはがされてしまうようです。TBGで似ていると思うのが、何時も簡単にできている籠入れにあたり、手を抜いたために失敗してしまうことです。つまり、所詮TBGは遊びだからと妥協しているようでは、何時まで経っても上達は望めません。どうせやるなら、プレーの時間は正面から向き合っていきたいものです。私達がプレーしているコースは狭いので、ちょっと目をやれば、そこにはあなたのプレーを参考にしようと観ている人が沢山います。その人達を失望させないためにも、TBGに真剣に取り組むあなたの姿を見せてあげてください。そのうち図らずもあなたに帰ってくるものがあるでしょう。   

2023-34 ( ♪♪ ここかもね ムズイといわれる ポイントは )

 ゴルフに限りなく近いスポーツであるTBGが難しいといわれるポイントがいくつかあります。その中には、ゴルフと同じものもありますが、主に①体から離れていて(およそ1m強)止まっているボールを打つこと②スウィングにおけるヘッドスピードがやたら速い(女性でも秒速30mほど)こと③スウィングの際のジャストミートのスウィートスポットの範囲が狭い(直径2cmという1円玉の大きさ)こと④これらにプラスしてTBGのフェアウェイが狭い(3mほど)こと⑤籠が地面より高いところ(50cm)にあること等があります。そこで考えてみるに、TBGには発案者故野嶋孝重さんによる工夫が施されています。一番目が羽根をつけたことです。使用するコースが狭くてもプレーでき、飛距離を抑え男女差を抑えています。二番目が原則常時マットを使用することで、プレーをしやすい環境作り、特に風について考える機会を追加しています。最大の工夫は、籠入れというゴルフにはないスキルの修得を要求し、各ホールで単純に飛ばせばいいという選択肢に制限も付けていることです。TBGのプレーで風がなく籠入れがなくなったら面白さが半減してしまいます。狭いところで、健康年齢を意識しなくても良くしてくれています。   

2023-33 ( ♪♪ あなたには ゲームの難易度 どのくらい? )

 ゴルフなんて、クラブを振り上げて打つだけのゲームだからやさしいよ、という人がいますが、その人は総じてゴルフがうまい人だそうです。反対にゴルフは難しいと答える人には二通りいるようです。ほとんどのアマチュアゴルファーは難しいというようですが、ゴルフの奥行きの深さを知る人も難しいというそうです。ゴルフを嗜んでこられたあなたはどう感じているのでしょうか。ではTBGの練習場に来られた方にゴルフ経験の有無をお聞きすると、「現役です」、「今はやっていません」という答の一方で、「未経験です」という方も沢山おられます。TBGというゲームを始めるハードルの低さを反映しているようです。最近でも、幼児や視覚に障碍を持たれている方もTBGを体験しています。しかしこんな人気のあるTBGにもかかわらず、筆者はゴルフ経験ありと答えられた方ならば身についているであろうマナーやグリップ等に目を向けたときに違和感を感じることがたびたびあります。ゴルフを嗜む紳士淑女として身につけているべきマナーがなっていなかったり、クラブと体との唯一の接点であるグリップが見るも無残なものであったりするのです。TBGのスキルについて説明するときは、こんな方への説明ほど難しいものはないと悪癖を直すことの難しさを痛感しています。ゴルフ経験があることで変な癖がついてしまった方にむけて、TBG特有の籠入れにおける基本を説明しようとする際、過去の経験との違いを説明する難しさを感じます。こんな方にとっては、TBGは難しいゲームだということになるのでしょう。しかし、未経験の方ほど素直に耳を傾け、修得も早く、時間をおかずにTBGは優しく楽しいゲームだと感じていただけるという印象が強く、基本に忠実に向き合おうと心がけるようにすればTBGはやさしく楽しいゲームだということが理解できるでしょう。私達の年齢や体力を考え、お仲間の方々と共に1日いや1時間でも長くTBGを楽しんでいきたいものです。

2023-32 ( ♪♪ 気まぐれで やってみたのが 運のツキ )

 ひところ5,000人いるといわれたプロゴルファーですが、ツアートーナメントに出場できるのはそのうち200人未満にすぎません。それでも毎年プロとして手を挙げる人がいます。好きなゴルフをして賞金が稼げるなんて羨ましいとの声もあるなか、自分の可能性を信じてハイリターンを夢見て努力しているようです。では、私達TBGの愛好者で、やってみないかと誘われた時「TBGなんて老人がやるもので自分にはまだ早い」といっていた方が、いざプレーしてみたら「こんなに面白いゲームだったのか」とのめり込んでしまった方が十指に余ります。「散歩していたらおもしろそうなゲーム」だとコース内に足を踏み入れた方も、クラブを握ったのが運のツキ、ドップリとのめり込んで毎日通勤してくるかのような方も数え切れません。老若男女誰にも気軽に楽しめるのに面白すぎて、安価で健康にもいいというTBGというスポーツはもっと輪を広げてしかるべきと考えています。TBG協会という団体に身を置く者としてその重責を感じてしまいます。インターネット等のメディアが充実してきたとはいえ、各種メディアの利用者の年齢層を考えるとPR活動にはまだまだ壁が厚いという感がぬぐえません。TBGに手を染めてみれば仲間になりたいとの魅力にあふれていることは間違いないのです。コースの中から通りを歩いている方への声掛け、町会のイベントや市の行事への参加、等々、愛好者一人ひとりがこの魅力を広げていく機会を作っていただけるのを願っています。その際、私達愛好者が少しの時間を使って優しく寄り添ってあげることが何よりも大切なことかもしれません。

2023-31 ( ♪♪ 籠入れの コックが悪さ していない? )      籠入れは、微妙な体のブレが結果を左右しがちだと考えています。大きなショットであれば、たとえ右にシャトルが飛び出したとしても、風によりフェアウェーに戻ってくる時間があるかもしれないのですが、籠入れではインパクトからシャトルの籠への着地に至るまでの距離が短く、僅かなミスが修正される時間的余裕がほとんどないのです。正確性が求められる所以です。ではその正確性は、なにが保証してくれるのでしょうか。筆者は悪さしがちなのはコックではないかと考えています。コックをすれば、アンコックする必要があります。そのタイミングによってはダフリやトップにつながります。籠入れでは、シャトルボールの球部とマットとの間に正確にクラブフェースを入れていくことが籠入れの再現性の高さを保証してくれます。筆者は、この再現性の高さの基本は、クラブフェースの大きな開きとスウィング方向、クラブフェースのスウィートスポットだけでなくどこでインパクトさせるのかなどいろいろあると考えられますが、大事なのは「上下の体の固定とインパクト時のヘッドスピード」にあると考えています。あなたはどう考えますか。ここで練習量が関係してくるのですが、コックとアンコックのタイミングを身につけた方は、上記の基本を十分クリアできるだけのスコアを得られると考えられるので否定しませんが、その方が苦心されて掴んだスキルを、籠入れに苦しんでいる方に勧めるのはどうかと疑問に感じています。残念ながら、教えてほしいと頼ってきたにもかかわらず先生が長い間に掴んだコツが理解できず、練習場で迷っている方が沢山おられるように感じてなりません。あなたの周りではいかがでしょうか。     

2023-30 ( ♪♪ 大会は コースの癖を 掴み置き )         ホームコースでは、他の追随を許さぬほどのスコアで上がってくるプレーヤーも、ビジターの立場になると目も当てられないほど打ちのめされて帰ってこられることがあります。目をつぶってでもラウンドできるほど知り尽くしたコースでは、自然と体が反応するからでしょうか。それならば、ビジターになるときには、当該コースの特徴を把握し、コース攻略を想定した用意周到なる準備をしておきたいものです。「備えあれば嬉しい(備えあれば患いなし)」というところでしょうか。筆者も、最近あまり足を運ばなくなっているコースで大会を控えています。そのコースは、随所で木の枝が垂れ下がっており、弾道の低いボールを打つことが要求されます。また、コースを知り尽くした方に、風向きを変えてしまうような壁となる箇所や、スコアに影響する重要ポイントとなる箇所の教えを乞うことができれば最高です。ここ数日、自分としては集中練習とばかりにラウンドを試みましたが、どうなることか。名誉を掌中にしたいのですが、いっそのこともう一つ狙ってみますか。「二等を追うものは一等を得る(二兎を追うものは一兎をも得ず)」ということもありますから。    

2023-29 ( ♪♪ プレーでは 肝心なのが タイミング )       スキヤキソング(見上げてごらん夜の星を)の坂本九さんが、1985年8月12日に日本航空123便の500人を超える未曽有の死者を出した御巣鷹山での事故でこの世を去り、貴重な才能が失われました。その坂本九さんですが、TBGに貢献しているのをご存知でしょうか?それはご存知の方も多いと思いますが、「オー・ニーズ・ユー・タイミング」の出だしでヒットした「すてきなタイミング」という曲です。その曲でTBGにはタイミングが大切だということをTBGが産声をあげる前から謳っていたのです。筆者がテレビで見聞きした、バレエやフィギュアスケートでのジャンプは、広げていた腕を体に巻きつけたり、頭の上に上げてため込んでいたエネルギーを一気に発散するように回転スピードを上げる素晴らしい光景です。この光景を筆者が経験したことのある球技でいえば、野球やソフトボールでの投球、バスケットボールのシュート、バレーボールのアタック、ハンドボールのシュート、ボーリングのリリース、サッカーのシュート、卓球のスマッシュ等々、「エネルギーを一気に発散するタイミング」が大事ですよと私達に教えてくれていたのです。あなたが経験されたスポーツのことを思い出せば、理解ができると思います。TBGも決して例外ではありません。しかし身体を動かせばそれだけでエネルギーが有効に使われるわけではないのです。上記に挙げたポイントの直前のタイミングで、ため込んでいたエネルギーをグッドタイミングで発散することによりエネルギーが効率的に使われるのです。例えば、ソフトボールの投手がTBGのスウィングに最適な下手投げでバックスウィングしたとき踏み込んだ脚の脇で一瞬手が止まるように見えます。その後スピードを上げるようにしてボールがリリースされることでエネルギーがボールに伝わるのです。ここでスピードが落ちないようにするどころか逆にアップすることができれば、力がこもった思い通りのコースにストローク出来るのです。ほかの例も同じで、スピードはインパクト後も増加させていくイメージを持つようにします。上記の例は、嬉しいことに私達はテレビやビデオで簡単に繰り返し確認することが出来る時代にいますので、インパクトの瞬間の選手の手や足など体の使い方、そのタイミングに注目してみてください。TBGのインパクトが抜群に向上可能な条件が脳に刻み込まれます。もちろん、最適なタイミングがどこにあるのかを理解できるようになると、余分な力を入れなくても方向性がよく力強くシャトルが飛んでくれるようになっていることでしょう。件の坂本九さんは歌詞の中でも「TBG(この世)で一番肝心なのは素敵なタイミング」と謳っていましたよ。私達TBGの愛好者にとっても偉大な人だったのですね。(合掌)  

2023-28 ( ♪♪ どうしてる? 普段手足の 使い方 )        スポーツをやってきて筋肉がしっかりついている男性は、ついつい腕や脚に頼ってスウィングしがちです。この腕や脚に頼ることでTBGの進歩に支障があるとしたら恐ろしいですね。この腕や脚に頼らない方法として四足歩行訓練があるというのです。TBGのプレーには大きな力は不要とされています。私達は一般的に二足歩行をしていますが、四足歩行をしてみてくださいといわれると、普段の体の使い方が奏功して腕や脚で体重を支えるようにして、ノシノシとイメージで進んでしまいいかにも筋トレをしているように見えることが多いようです。ところが、子供や筋力のなさそうな女性は体が浮いて腕や脚がいかにもぶら下がっているように四足歩行本来の動きで歩けるようです。この歩き方は原始歩きともいわれ、身体の本来の使い方といえます。つまり、筋力のある人は腕と脚に頼りすぎて本来のスウィングに影響が出てしまうようです。つまり、スポーツで鍛えてきて重心移動の大切さがわかっている人でも、体の方が分かっていないことが多く腕や脚を使って体重移動をしようとしているのです。自由に動かせる腕や脚は再現性の高さに問題があります。大きな筋肉を無理なく使うことで再現性の高いプレーをしたいものです。一般的に力がないといわれがちな女性たちが、コツコツとフェアウェーにシャトルを運ぶ姿を見ていると、筆者はTBGのスコアの作り方のヒントを得たように感じるのですが、長続きしないのがネックです。

2023-27 ( ♪♪ 今のキミ 思いどおりに 動けてる? )       日常の動作でもスポーツでも、体の動きが良いに越したことはありません。思ったとおりにできて気持ちがいいという場合、ひょっとするとその思いは、本当はあなたの身体がそのように思わせているだけだという人がいます。あなたの身体が出来る範囲のことができたり、あるいは癖を持っている人がその癖通りの結果を生むことで気持ち良いと感じたりするかもしれません。それは、即興で色々な動きをしてみてくださいという課題を与えられたとき、バレリーナのように脚を高く上げることが楽にできる人は、苦もなく脚を高く上げたくなるでしょうし、リズムを取りながら動くのが得意な人は、自然と踊りを取り入れるでしょう。人はそもそもできることを思いつきそこに自分の優位性を感じてしまうのだそうです。そこには思いというものは自由なようでいて、意外と過去の経験に縛られるもので、自分が不自由であることに気が付いていないだけだったしているのかもしれません。そうなると、新たな技術を修得しようとするときには、過去にとらわれていると成功はおぼつかなくなることがあるのかもしれません。私達の体は、私達が思っているよりずっと大きな力を持っているにもかかわらずです。あなたのTBGの先生は、基本事項を修得してもらおうとの想いから、体の構造を優先させて体が自由に動けるように指導してくれているはずです。受け取るあなたは、過去のことはとりあえず棚の上に上げて、先生の意図する意味を正しく受け止めて、心を広く自由度を高めて受け取るようにするといいでしょう。初めはTBGはどんなことをすれば喜ばれるのかよくわからなかったとしても、心の自由度を増すと、自然と体の自由度も高まり、自分の体を無理なく環境に対応できる力を身につけTBGを大いに楽しみましょう。    

2023-26 ( ♪♪ どうするか 思いとプレーに ギャップあり )    あなたは、TBGのプレーにおいていろいろなことを考えていると思います。その考えは、結果に結びついているでしょうか。例えば、50cmの高さにある籠入れを行う際、スウィングはどうされているのでしょうか。シャトルを高く上げようとの考えから、インパクト後にクラブフェースを高く上げようとしていないでしょうか。こうしている方たの籠入れの再現効率は高いでしょうか。筆者の周りではこの籠入れの効率は非常に低いようです。なぜでしょうか。それは、インパクト後にフェースを高く上げようとしてリーディングエッジとシャトルとシャトルとの接点がまちまちだからです。早くフェースが高く上がるとトップ気味にシャトルの球部にリーディングエッジが当たり、逆に遅いとダフルことになってしまいます。タイミングを上手く合わせることが出来れば、素晴らしい籠入れになりますが、その合わせ方が難しいのです。シャトルを高く上げたいというあなたの「思い」がプレーに活かしづらいのです。籠入れの基本は、インパクト後もマットを擦るようにフェースを低く出してインパクト時のブレを最小限にする方法です。つまり、籠入れでシャトルを高く上げたいという「思い」は、シャトルが高く上がってくれる仕組み(フェースを開き、シャトルの下にフェースをスピードを落とすことなくマットを擦るようにすることでシャトルが高く上がる)の理解度にあります。その仕組みが分かれば、あなた独自のプレースタイル(例えば、インパクト後にフェースを高く上げていくスタイル)も完成できるでしょう。ことほど左様に基本が大事だということです。         

2023-25 ( ♪♪ これからは カメの生き方 念頭に )        何か効率的な練習方法がないものかと考えているとき思い出したのが、受験生時代のことで、教科書や参考書をいかに早く正確に理解して行くかということでした。テープレコーダー等を駆使して録音や録画したものを、通学時に持ち歩き1.5倍速、2倍速等というスピードで再生する技もあったようです。この応用で、時間がないからといって時間を節約しようと私達のTBGというプレーにおいてこれを駆使でき出来るかといえば、残念ながらタイパ(タイムパフォーマンス:時間対効果)を上げる場面があるかといえば難しいでしょう。カメの精神で、コツコツと技術を修得し、高い精度をもってプレーしていくほかないのかもしれません。私達のTBGのプレーは、これまでも何度かお話ししてきたつもりですが、体の反応は「脳」が主導権を持っていますので、いかにタイパがいいと思って行動しても、脳パ(脳のパフォーマンス)を向上するには難しく逆効果で、プレーに反映することは難しいようです。しかし、これからあなたが、脳の回転速度を上げそれを積み上げることが出来る効率的な脳パを向上できるような練習を考案できれば、新しいTBGの世界が開けるかもしれません。あなたにおおいに期待してみたい筆者がいます。        

2023-24 ( ♪♪ 骨強化 それがゲームの 安定に )         76歳を過ぎたことで、健康寿命への関心とともに、骨の重要性への関心がますます高くなっています。健康寿命は、女性で約75歳(平均寿命約87歳)、男性で約72歳(同約82歳)といわれており、ご家族の方等の支援や介護が必要となる「健康ではない」期間との差があります。できればこの差を少なくするためにも、骨への関心を持っていかなければならないようです。骨は、破骨細胞が健康な骨を保つためになくてはならない重要な細胞といわれていますが、この細胞が過剰に活性化すると骨粗しょう症、関節リュウマチ、歯周病、がん骨転移といった様々な疾患を伴う病的骨破壊の原因となります。一方、骨の形成を担う間葉系の細胞である骨芽細胞は、類骨の石灰化を促すことで骨を形成します。このバランスを保つためにTVのCMではアプリの摂取がさかんにPRされていますが、私達には出来ることがあります。一つは、栄養バランスとして、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの摂取です。これらの摂取には、シラス納豆(納豆にシラスを添えるだけです)が手身近な食材の一例といわれています(早速我が家の食卓に上るようになりました)。そのうえで、日の光に当たること、運動を欠かさないこと等だといわれます。その点、私たちTBG愛好者は理想的な生活環境が整っているようです。そのうえで、プレー中にできるだけ速歩を維持し骨に適度な圧を加えた移動を心掛けると、二つの効果があります。一つはもちろん骨の形成に有効であることで、二つ目は、私達のラウンドがスムーズに流れることです。いいこと尽くめといえるでしょう。今日も健康でいるために、TBGコースに足を延ばしラウンドしましょう。  

2023-23 ( ♪♪ 机上にも 今できることが 山積だ )        筆者にも、強烈な印象に残るラウンドがあります。所属していたクラブの月例大会でのことです。最終的に2イーグル、7連続バーディ(トータル11バーディ)、2パー、1ボギー、2ダブルボギーというスコアでした。その時、初めてのことが5つあります。①1ラウンド10アンダー達成②エイジシュート達成③最終ホールでイーグルに挑戦し達成④スコアの都度計算の中断➄この時がゾーンに入っていたことなのかという経験の5つです。このうちの③については、今思うと無謀であったのかという思いがあります。が何のわだかまりも感じていませんでした。この時以降は、このラウンド時の心境になれずにいます。この時の記録は、グラスリッツエンの趣味を生かしコップに刻み込んで残しています。皆さんはいかがでしょうか。ご自分の「あの時」のことを思い出してみてはいかがでしょうか。その基本となるのが、何も考えずに自然にスウィングしたときの飛距離、弾道、左右のブレ等、あなたにとって、これぞという理想のスウィングに戻ってみましょう。この基本から現在のスウィングに至った経緯を見直すことに挑戦し、これからの安定したラウンド術を探る手掛かりにしてみましょう。いくつかこの季節だからこそ、十分時間を使って確認出来るのではないでしょうか。筆者も、その際の参考になるようにかねてからの課題である動画、連続写真等の資料を集めていこうとしています。         

2023-22 ( ♪♪ 初心者は 常に基本を 念頭に )          ゴルフ観戦が好きな方は、プロが放ったインテンショナルフック、300ヤードを超えるビッグショット等、これぞプロと言わしめるような華麗なショットに憧れが頭の片隅から抜けないために、自分もいつかと思うのは宜なるかなと思います。このような方が、初めてTBGのクラブを手にしたとき陥ることに、「大振り、腕を使おうとすること、インテンショナルショットへの挑戦、強打」等があるように思えてなりません。TBGのシャトルボールになぜ羽根がついているかを理解できていない証拠です。一言でいえば、ゴルフボールにつきものの「スピン」が効かないことに理解がいかないのです。大振りしても、シャトルボールは25mほど飛べば御の字です。腕を使えば羽根がじゃまをします。スピンが効かないのでフック・スライスは出そうとしても出ないのです。これからTBGに手を染めるあなたは、ゴルフのインストラクターならぬ「TBGの先達」に基本を教わってください。筆者がそうであるように、男の方に多いのが「他人に教えを乞う」ことを良しとしないのは、これから少しでも早くTBGという素晴らしいゲームを楽しむ唯一の薬は、少しだけ先を歩いている方に「基本」を教えていただくことです。その基本を元にあなた独自のスタイルを作って下さい。  

2023-21 ( ♪♪ 本人が 分かる言葉は 何だろう )         TBGの体験教室の場で、過去のスポーツ経験、特にTBGに近いといわれるゴルフ歴の有無、年齢、体格等が異なる複数の方を相手に使う「言葉」の難しさを痛感しています。明確で前向きな言葉を使ってのコーチングを目指すようにしているのですが、グリップについて話をしているときにこんなことがありました。その方はゴルフ経験があるということでしたが、「グリップ」とは何ですかと質問されたので、その方にクラブを握っていただいたのですが、筆者が考えているグリップとは程遠いものでした。経験があるというのは何だったのでしょうか。やむなく個人教授ということになりました。筆者の力量が不足しているため、グリップを説明するグッドワードに戸惑っていました。そこで普通の素振りに加え、腰のあたりでの横ぶり等も試してみますが、改善の兆しがありません。筆者が、良いスウィングと悪いスウィングを実践してその違いを感じていただこうとしてみるのですが、難しいです。本人がグリップしたクラブの一か所に筆者が手を添えてスウィングの感覚を実践してみることも試みました。また、このように悪いスウィングをするとこんなミスになりますよね、と実践(実践すると、筆者のその後のプレーに影響が出ます)してはみたのですが、効果のほどが伺えません。もうすぐ次の木曜日がきてしまうのですが、次回には前向きな言葉によるお互いがワクワクするような気分になれる方法を模索しています。その際何が起きているのかを体感していただくことで目からうろこが落ちるようになればとの思いでいます。連続でシャトルボールがクルリと回転した籠入れができ、ナイスショットの言葉が自然に出るようになればこちらもうれしくなります。それでも、ほかの方を脇に置くことはできませんので、練習している姿を視野から外さないようにすることも大きな課題ではあります。    

2023-20 ( ♪♪ これからも サンズを心に 留めておく )      ラウンド中にはいろいろ心を動かされる場面があります。いわゆるゾーン状態に入っている場合には、回り後どんな状況でもリズムが崩れないものですが、そんな状況はそれこそ一度あるかないかでしょう。ふつうは、前のホールでイーグルやバーディを取った、20mの籠入れに成功した、籠入れに4打かかった、同伴競技者の言動が気になる、先輩のルール違反を見てしまったなど、常軌を逸した後のショットをしようとするあなたは、どんなことに注意しているのでしょうか。慌てたり、騒いだり、焦ってしまうようでは、これから行おうとするショットの結果は知れたものです。こんな時こそ、「焦らず、騒がず、焦らず」という「サンズ(まだ渡りたくない三途ではありません)」で行きたいものです。愚かなミスをしないで済みます。冷静でゆとりのあるいつもの賢いプレーが出来ます。自分を律した「クレバーなプレー」あるいは「スマートなプレー」が出来るでしょう。筆者にはできていない事なのですが、常にそんな対応が出来ているあなたは、周りの人から一目置かれているのでしょうネ。 

2023-19 ( ♪♪ シャトルから あなたの心に ありがとう )     幼い子供ほど、納得すれば素直に「ありがとう」の言葉が出てくるようです。先日当HPに記載した「ズボンの耳(散歩道$173)」の出来事でも5歳のK君からこの言葉が自然に出ていました。シャトルは、多くはコース上で横になっている時間が多いのですが、あなたがショットすると、命を与えられシャトルは大空にその雄姿を誇っているかのように高く飛んでいきます(時には地面を転がることもありますが)。まるで静から動に転じることが出来たことにシャトルが「ありがとう」と言っているように感じるのは筆者だけでしょうか。ところが、シャトルからすれば一言いいたいようでもあります。それは、特に男性の力強く球部が歪んでしまうほどの衝撃を受ける時に多いようです。「そんなに強いインパクトは必要ないのに」あるいは「そんなに強く打たれたら痛い」とでも言いたいようです。飛距離を出したいという思いにより力任せのショットになるのでしょうが、クラブフェースの芯でシャトルの芯をとらえれば、飛距離が出て方向性の良いショットがいとも簡単に得られるのです。芯でとらえた籠入れであれば、シャトルはクルリと回転しながら美しく舞い上がってくれます。それこそ「ありがとう」の言葉も2乗の大きさになって帰ってきますよ。シャトルも長持ちし、コストパフォーマンスもいいのではないでしょうか(シャトルを売ってくださる方にはマイナス?)。      

2023-18 ( ♪♪ そこここで 感謝を込めつつ プレーする )     TBGのプレーヤーには、礼儀正しく感謝する心を忘れない方があふれているようです。その姿は、ショットや籠入れの際、日頃お世話になっていると思われるシャトルに向かって頭を下げている光景を目にするからです。この方々に共通している事といえば、体を左右に揺するようにスウィングしていたり、プレーが遅めだということでしょうか。それに反して、すんなりとアドレスを取りそれこそ偉そうに見える姿をした人のショットはプレーも早くナイスショットになるケースが多いようです。この傾向は、籠入れにおいてもしかりです。これは何を意味しているのでしょうか。「礼儀正しく」という姿にあるようです。お判りのように、アドレスの姿が猫背となって頭を下げているのです。この姿は、傍目に見ても自信のなさを伺わせます。アドレスの姿に一本芯が通っていません。バックスウィングでは、クラブの落ち着く先が安定せずに体を起こし、フォロースウィングでもインパクト後のクラブの行先がなく体が起き上がってしまうのです。当然、スウィング全体に無駄が生じ、ショットのブレに通じることになります。全国の10代から50代の男女1,000人を対象とした調査によると、日本人が一日に感謝を込めてありがとう」という回数の平均は7.5回だそうです。あなたはどうでしょうか。この回数が国際的に多いのか少ないのかは定かではありませんが、私たち日本人は感謝の気持ちをきちんと口に出すのが苦手なのでしょうか(因みに、「ありがとう」といわれる回数は4.9回にとどまっているということです)。この「ありがとう」を私達TBG愛好者はシャトルボールに向かって言う必要はありません?これからは、アドレスは背筋をすっくと伸ばすようにしましょう。そして、親しい方に言葉で感謝の思いを自然にお伝えするようにしましょう。コース上はもちろん、ご家庭の人間関係もますます良くなると思うのですが。       

2023-17 ( ♪♪ 問題は 正しくとらえて 対応を )         今、シャトルの飛び方に興味を持っています。しかし、シャトルの飛び方にかかわる力学でよく使う「数式」にたどりつきません。問題を解く時、本質を取り違えずに数式化をしないと途中の計算が正しく解けても正解にたどりつけないのと同様に、どこに問題が潜んでいるのか、本質がどこにあるのかを解明するのが先です。動画により、こうなっていたのかと想像することはある程度できてきたかと思うのですが、条件を変えたときの結果を導き出すまでには至りません。TBGではゴルフでもそうですが、スウィングに当たり「上から下への動き」が大事なことは経験的に知られるようになりました。特にダウンブローにというのはアイアンの機能的に妥当な推論です。しかし、クラブ性能が大幅に進化した現在では、「レベルに振る」とか「ターフは浅くとる」といった考え方の変化が叫ばれます。スウィングを易しくしようとする傾向にあるさなかでさえです。TBGの籠入れで苦労されているあなたは、先達からどのように教えをいただいているのでしょうか?それは、あなたにあった方法ですか?合わないと感じているのでしたら、一度基本に立ち返ってみましょう。基本は「球部1個分くらい手前にリーディングエッジをマット上に落とし、加速し続けて低くマットを擦るようにしてリーディングエッジを滑らせ、マットの先シャトル1個分くらいまでまっすぐ運んでいく」のです。この基本は、少しくらいブレてもミスをないものとしてくれます。それだけ再現性が高いのです。あとは、ライの状況などでフェースを立てたり、寝かせたりの微調整を加えるようにします。もちろん、あなた独自のスウィングを作り上げるようにするのがベストといっておきましょう。Good luck! 

2023-16 ( ♪♪ コーチには 学び直しの 効能が )         今年も5月4日から、TBGの初心者を中心に基本的な事項を学んでいただくための体験教室が始まりました。当初は手探り状態で進めてきたのですが、回を重ねるごとに、参加者の方々の反応やその後の技術の習得速度などを参考にして教材を手直ししてきました。そこには、とりもなおさずコーチ役をしている側にとってまさに「学び直しの効能」があるのだと感じています。TBGにはゴルフのインストラクターに当たる方はまだいません。世に出版されているゴルフ教本に書かれていることが参考になるとはいえ、TBG独特のポイント(違い)に気付けるか疑問です。ところが、教室で参加者の方々と勉強していくうちにこの独特のポイントに気付くことがあります。その一つが、筆者が体験したことがないことを参加者の方が披露してくれた「シャトルに羽根がついている」ことによる飛びの特徴です。こんな筆者にとって新たに見つかったと思っている(?)特徴は、これまでの教材を手直ししたり、新たに教材に活かことが学び直しの機会となり、筆者に新たな方向性を見出させてくれています。参加者の方々に感謝してもしきれません。    

2023-15 ( ♪♪ 全盲の 私に籠入れ できました )         視覚障害者のコミュニティ「あおぞら会」の代表であり、色々なブラインドスポーツも体験されておられるという「安田章代さん」が、息子さんと補助者の方と3人で川口にある北スポTBG場でゲームを初めて体験されました。市の介護支援課から照会を受けたということで、TBGを体験したい方がいるとの連絡を受けたときは、正直対応方法が浮かんできませんでした。そんな時、筆者は50年以上前のまだ若造だったとき、遠い親戚で全盲のT子さんとの出会いを思い出しました。筆者は手助けの気持ちでT子さんの腕をそれこそ引っ張るようにして移動しようとしました。「勉さん腕をつかまれたのでは私は怖くてついていけないのよ。手助けしてくれるなら、肩に手を置かせてくれるだけでいいのよ。自分のペースと違いついていけなくなったら、私は手を放すことが出来るから。」と、こっぴどく叱られました。その際自分本位ではなく、相手のことを考えて行動すべきことの大切さを知ったのです。そこで、まだ安田さんたちのことが分からなったことで、質疑応答事例集とまでは言いませんが、いろいろ対応方法を工夫して今日を迎えたのですが、すべて杞憂でした。TBGというゲームの概要を説明し、使用する用具を手で触って確認された時には、3人の方は「すでにやる気満々でおられる」ことを感じ、早速籠入れに挑戦していただきました。クラブのリーディングエッジの向き、マットへのシャトルの置き方籠までの距離などを説明したときにはもうショットができるようになっていました。流石に、スウィングの大きさは掴めなかったようで、イメージ作りをしたいとの要望で筆者の背中に回って筆者を抱き抱えるようにして筆者の腕に自分の手を添えることによりスウィングのコツをつかんでいただきました。この方法は、今までにないレッスンの仕方になりうると、今後のおおいなる参考になりました。コツをつかんだ安田さんは、2時間弱の間にも関わらず、運動神経の良さの賜物でしょうか、20回ほどの籠入れを成し遂げていました。びっくりです。籠入れに限定すれば、方向と距離とをつかむことがポイントだと感じました。今回はショットの練習はできなかったとはいえ、今のゲーム方法では、一般の方と肩を並べてのゲームは問題が残りますが、他のブラインドゲームにヒントをいただきながら何とか工夫を凝らして、新しいゲームを構築できないかとの思いが湧いてきました。安田さんはじめ3人の方、またほかに興味を持たれる方のご意見をいただきながらのことにはなるのですが。それにしても、筆者にとって良き経験になりました。有難うございました。またご一緒しましょう。       

2023-14 ( ♪♪ 今年また 家族連れが 体験に )          例年のことですが、連休特にゴールデンウィークには、家族連れでTBGを楽しまれる方がコースにお出でになります。5月4日にも、お隣さいたま市在住の8名3世代にわたる家族の方が北スポTBG場にお出でになりました。子供たちが、どこかで体を動かしたいとの希望で、1台の車で近隣をドライブしているときにコースを目にされたとのことです。若干のゴルフ経験のあるお爺さんのスウィング指導の下、籠入れの練習をされていることろに筆者が割り込むことになりました。2、3点のポイントをお話ししたところで、3人の小さな女の子に声をかけました。お爺さんとお父さんがプレーに夢中になっているところので、狙い通り筆者の方に注目です。細かいことは抜きにして、打ったボールが前に進めば「すごい」とほめます。そのほめられた女の子は得意顔になっていたのはいつも同じです。周りの人に迷惑をかけないよう、また危険な目に合わないようにポイントを話すことも忘れないようにしています。誰も同じなのですが、籠入れだけでは面白さも半減ですので、お昼にかかるコースが空いてきたところで二組に分かれてラウンド体験に入りました。筆者は、しばらく傍にいて、一般の方とのバランスをとれるようにしました。一般の方をスルーしていただく心遣いも忘れずに耳打ちしました。もちろん、途中ナイスショットやまぐれで籠入れが出来たときには、大げさに誉めてあげることを忘れないように。ハーフ未満でしたが、それなりに楽しまれたようでした。記念にシャトルボールをプレゼントすることも忘れませんでした。この楽しかった記憶が次の機会を作ってくれればいいと思っています。お帰りに当たっては手を振って交通安全とまたのご来場をお願いしました。なお今業者にお願いしている最中で、今回は間に合わなかったのですが、「次回はシャフトを短くした子供用のクラブを用意しておきますよ」との約束をしておきました。 

2023-13 ( ♪♪ スウィングの コツは使わぬ 両の手に )      先日あるクラブの方から、筆者にはとうとう再現が叶わなかった籠入れの動画を送っていただきました。そこには、バックスウィングを取りインパクト後に腕を上にあげることでクラブフェースに乗せられたシャトルが見事に籠にホールアウトするというものです。これはルール違反の一つすくい打ちに当たるのではないかと判断しています。なぜこの動画をご紹介したかというと、ゴルフ同様私達のスウィングでは特に籠入れで両手(Hands)は使わないのがベターと考えているからです。Hands(複数形です)は、特に初心者にとっては、単に「クラブのグリップと体とをしっかりと持ち続ける締め金具」でしかないのだと理解して戴きたいと考えているからです。基本を修得して独自のスキルを作り上げた方にとっては、別の目的を持たせてもいいとは思いますが、トップに上げたクラブをHandsを使ってシャトルをターゲットに向けて力強く打っていこうとすると、とかくHandsに力が入ってしまい、時にはうまく行くこともありますが、再現性に欠けるスウィングになりがちです。リード役といわれる左手だけでなく、利き手の右手が自由に動いても問題です。これらHandsを使うと、どんなに早く振ったところで、他の全身の筋肉を使ったスウィングよりも遅くなってしまうのです。バックスウィングによりエネルギーをため込んだ筋肉を正しいタイミングでリリースすれば、再現性が高まるのですが、ここでHandsを使うと主に自由に動かせる利き手が悪さをします。特にお薦めなのが、あなたの体を支えている両脚の筋肉を使うようにすることが良い結果をもたらしてくれます。アドレスからトップに向けて足の大腿部の筋肉と臀部の外側の筋肉の両方を同時に引き締めてみましょう。骨盤が安定し胴体が心地よく回転することが出来るようになります。この回転は、両脚だけでなく、脊柱でも起こります。脊柱を回転させる筋肉とは、脊柱に並んでいる筋肉と体の前にある腹筋です。筆者のようにお腹が出ている方は、心を入れ替えるなどこれからはラウンド練習に加えて、筋肉を柔らかくするなどのエクササイズに割くようにするとベストスコアがでるかもしれませんよ。 

2023-12 ( ♪♪ ほめるのか 勇気づけるのか 区別して )      筆者はこれまで、「ほめる」と「勇気づけ」との違いを認識せずに、籠入れ時に「ナイスショット」と声をかけていました。相手の方はどんな気持ちだったのか反省しています。「ほめる」ことには、上から与える側の目線で、誰かと比較した結果として成功の評価をしているのであって、表面だけの印象がぬぐえない場合があります。二人が同じことをやっても、一人はほめられ、一人は当たり前として受け取られてしまうこともあるようです。また、ほめられることに慣れてしまうことがあったり、他人との競争に意識が向かいがちになってしまうことがあるようです。それに対し、「勇気づけ」とは、ありのままの相手に共感することであり、「相手の目で見、心で感じる」という態度につながり、相手の方はもっと頑張ろうとか次はこんな工夫もしてみようといったような自分自身の成長や進歩に意識が向くようになって自立心と責任感が生まれて来るという期待が持てるようになります。更に、勇気づける対応をすることで、人に認められているという感覚を与えられる側にもたらすため、今後の活力につながりやすくなるといいます。筆者はいま、TBG体験教室で「ほめる」声掛けを中心にしてきていたのではないかとの想いでいます。間もなく、今年の体験教室が始まるにあたり、「継続的に勇気づける」声掛けをしていこうと、気持ちの切り替え方に工夫を加えようとしています。これから体験される方が、少しでもTBGを楽しんでいただける環境にするために。(これまでに卒業された方には、後追いになってしまいますが、機会をとらえて「勇気づけ」る声掛けができるように努力していきます。そいえば、両者にはこんな違いもあるようです。「ほめる」と当たり前だといわんばかりにドヤ顔でつけあがる人がいるようですが、「勇気づけ」にはこんなケースはないようです。

2023-11 ( ♪♪ 飛ばしたい それならスタンス 広めかな? )    まだ筆者がゴルフへの魅力があふれていたころ、ドラコンホールではアドレスのスタンスを狭まめにしていたように記憶しています。それは、鋭い体の回転を利用して飛ばしたいとの思いでした。しかし、今のTBGでは、ショットの距離の魅力は少なくなっています。理由はいくつかあります。まず、使用するのはゴルフでいうウェッジクラブであることです。TBGクラブには工夫が凝らされているとはいえ、そこには飛ばすという目的のクラブではなく、主にコントロールすべきクラブであることです。2番目に、年齢を考えれば仕方ないのですが、概して体が硬くなってきつつあることです。同伴競技者が風に強いショットをしているのが目に焼き付いていて、スタンスの幅はどうあるべきなのかを考えながら得意のうたたねをしていた時のことです。こんなショットをするといいのではないかとのヒントが浮かんできました。「体重移動をしてまでも飛ばしたいとの考えが優先すると狭い方が選択される。一方、体の回転をスムーズにしたかったり、フォロースウィングで体が左に流れてしまうミスをしたくない、というのであれば、広めのスタンスを選択されるようです。更に膝が左にスウェーするのを抑制するためには左足のつま先を若干外へ向けるようにすれば、スウィングが若干横振りになり低めの打球を打ち出しやすくなる利点がある」と。こんなことが浮かんできたのは、筆者が今日もあなたが工夫されている素晴らしいスキルをコースで盗み見しており、悩める子羊さんのお役に立てるヒントになるのでは?との思いもあるのです。くれぐれも盗まれないようにご注意ください。

2023-10 ( ♪♪  何か変 運動前の ストレッチ )         世界フィギュアスケート国別対抗戦が開かれており、一つでも上のメダル獲得が期待されています。ゲーム前には、選手それぞれ工夫された入念なストレッチをしています。一般的にはストレッチには、筋肉を温め、パフォーマンスを高め、体への負荷を減らす意味などがあるとされています。しかし、このストレッチですが、しっかりすればよいというものではないそうです。床に座っての前屈やヨガのポーズのような静的ストレッチはパフォーマンスに負の効果があるので、スポーツ前の静的ストレッチはしない方がよいそうです。それぞれの競技に適した軽い運動を選択することにより、軽い負荷をかけて体も動きやすくなり、筋力の低下を招かない程度のストレッチをするようにしましょう。ゴルフに向いているのが静的ストレッチといいますが、私達のTBGはゴルフ以上に激しい運動ではないので、コースについた後には、勢いをつけた動的なストレッチをしたり、すぐにラウンドに入ることは論外ですが、TBGを長く楽しくプレーしていきたいと望んでおられるあなたには、数分程度の籠入れで体をほぐすことから入るのはいかがでしょうか。籠入れの技術の確認にもなりますし、その日の体の調子の確認にもなるでしょう。筆者は体幹維持と求める柔らかい筋肉の醸成に向けて、機能運動性を高めるエクササイズとなるであろう「片足筋肉リリース(交互に片足で立ち、足を前後に振る)」や「胸開き筋肉リリース(片足を引き骨盤をまっすぐの状態に保ち胸を開きながら重心を前足にかける)」、「椅子スクワット(椅子に腰かけ、顎をしっかり引いたまま上体を股関節から曲げた後股関節がまっすぐになるようにして立ち上がる)」等に取り組むようにしました。まだコツを修得するまでいきませんが、TBGに役立てばとの想いで、体に痛みが出てこない程度に頑張っています。       

2023-9 ( ♪♪  セルフケア ターゲットでも 忘れずに )        先日、世界的に貴重な人材「坂本龍一」さんの訃報が流れました。本当に残念でした。その世界を股にかけて活躍されていた坂本さんが、ニューヨーク滞在中に何度も救われたというスポーツカイロプラクターをされている「仲野広倫」さんのモットーは、スポーツに関して「専門家の仕事は患者さんが安全にトレーニングを行えて症状をコントロールできる状態に近づけること」だそうです。病院でできることは限られており、自分の健康は自分でよくするものだそうです。医者はそれを助けることが仕事であるということを理解することが大切だそうです。手術が得意な医師のところへ行くと手術になる可能性が高くなるそうです。一例をあげると、初めに整形外科医の診察を受けた患者の42.5%が手術を受けるが、カイロプラクターの初診を受けた患者が手術を受けたのはわずか1.5%だったということです。この違いは何でしょうか?正しい診断とはどういうことでしょうか?大変興味深い記事を目にしたのでここにご紹介しました。翻って、私たちTBGの愛好者がある悩みを抱えて練習している時に、見て見ぬふりをして通り過ぎてしまう方は別として、通りかかった先達が悩みを抱えて練習されている姿を見たとき、どう対応してされるのでしょうか?一例としては、その先達の持論を押しつけてくるケースがありますが、こんなことにはなりたくはありません。出来れば、悩んでいる方の原因を解消するようなアドヴァイスをされている姿をみたいと思います。件のカイロプラクターの例を見れば、自分で解決策を見つけられるような「TBGの基本」をじっくりと学んだ方にとっては、ある適切なアドヴァイスで大きかったと思われる壁を乗り越えていけるのかもしれません。筆者はこうありたいと思っています。         

2023-8 ( ♪♪  各ホール ルールに従い ティショット )       TBG競技規則が改訂されました。早期に関係者に公開されることが期待されます。その中で、ティショットの位置についての改訂がされています。狭いコース内で、多くの方がプレーされることから、スムーズにプレーが進められるようにとの趣旨が窺われるところですが、ルールは誰もが誤解を生じないように規定されてしかるべきと考えています。改訂前の規則では、ティショットの位置の誤りに気付いたプレーヤーは、正規の位置に戻ってプレーすることを期待しているものの、戻っていたのでは時間がかかるからとか、そのままホールアウトし2打罰を加えた方が有利に働く場合があるから等の理由で、扱いが選択できるかのように解釈していた節がありました。ルールというものは、選択肢があってはならないので、今回の改定にはそれなりに検討がくわえられています。敢えて言えば、第19条が「ティショットの位置」を規定しているにもかかわらず、従来から各プレーヤーがどこからティショットすべきなのかを規定して来なかったのではと考えます。現行規則には、「プレーヤーがどこからティショットすべきか」の規定が見当たりません。プレーヤーの年齢、性別により区分されたり、さらには、ホールインワン大会を開催する際指定されたりする「ティショットの位置」があるわけですが、標示されるティマークはコースごとに異なり、すべてのコースに共通とはなっていないことから、競技規則上に共通の表現が出来ないという現実があり、暗黙裏に適用されてきています。また、プレーヤー個人の側からティショットの位置を変えても距離の権利を放棄するなら(例えば男子シニアが、普通は距離の長い男子一般のティからショットするように)問題ないのではないかというプレーヤー(自分にはそれが有利と考えている?)もいます。これも選択できることに問題があるのです。規則の中で「することが出来る」という表現もその一つです。そこで、今後の検討課題として選択の余地がない(例えば「プレーヤーは、主催者等が指定した位置からティショットする」)ようにルール化されることが望ましいと、TBG発祥の地川口でプレーする筆者は考えていますがいかがでしょうか。ご意見をいただければありがたいと思っています。    

2023-7 ( ♪♪  総会で 競技規則が 改訂へ )            国に憲法や法律があるように、色々な方が同じ一定の場所・エリアで活動するときには、そこに必ずルールが決められることになります。TBGも例外ではなく、競技規則が決められておりますが、令和5年4月1日付けで一部改訂が行われ、4月2日の総会で承認されました。いくつかありますので、全日本TBG協会のホームページで公開される予定ですが、ここに概要をお知らせします。第1条の中でフェアウェイの巾の規定がありますが、「巾6m以内とし、芝が好ましい」を「巾2.5m以上、6m以内とし、芝が好ましい」に改訂されます。第9条第3項の「偶然にボールを動かしても無罰。(元に戻す)自然に動いた場合は、動いて止まったところからプレーする。」が削除されます。第17条誤球の「1 誤球したプレーヤーは1打罰で元に戻って3打目で打たなければならない。 2 誤球のままホールアウトした場合は、誤球したプレーヤー、誤球されたプレーヤーも打った数に2打罰して、次のホールに進むことが出来る。 3 誤球されたプレーヤーが打つ前に気が付いたら誤球されたボールを戻し、プレーを続けることが出来る(無罰)」となります。第19条ティショットの位置は、「1 ティショットの位置の誤りに気が付いた場合、そのコースをホールアウトして、3打罰を加える。」となります(2項及び3項は削除)。罰打・失格一覧は、1打罰の6のプレー内容を削除し、2打罰の3のプレー内容を削除し、4のプレー内容を3に改め、3打罰として、「1 ティショットの位置を間違え間違えた時」をプレー内容として追加する。以上が競技規則の改訂として総会で決議されました。

2023-6 ( ♪♪  今だから 違いが分かる 人目指す )         何気なくプレーを続けていても、あなたが基本を忘れることがなければ、確実に上達の道を歩んでいけると確信しています。今の筆者は、あなたにちょっとした違いを見抜く力を見出す機会に巡り合えれば、進歩の度合いが一段とアップするのではないかと考えています。しかし自分のプレーでその違いを確認するのは至難の業だと筆者は考えていて、メディアを駆使することにより、その確認ができる機会を持てないかと模索しています。HPで動画をご覧になっている方が沢山おられるようですが、その動画の主役は言ってみればTBGの達人です。あなたが主役となって動画に登場する機会を作ることで上達の機会が得られます。そして、その動画に現れる違いを見抜く眼(目ではありません)をあなたが持てれば、もう怖いものなしになるのではないでしょうか。自分のプレーはさておき、色々な方のお力をお借りしながら、その違いを見抜くプレーの際のお手伝いや、違いを見抜くためのポイントを押さえた教科書風のものを作れないか等、コース内で大風呂敷を広げようとしているところです。   

2023-5 ( ♪♪ そこここに 段差に躓く 人がいる )         AH!私もだ、という声が聞こえてきました。加齢とともに、何でもない段差で躓いてしまうのです。この原因の一つは、足腰の筋肉の低下により、歩く際に足が上がらなくなってしまう事でのすり足状態の歩行にあるといいます。躓いた際踏ん張ることが出来ずに転倒し、骨折を起こし寝たきりの生活になってしまうこともあります。ここでの段差は、TBGにも通じるものがあることをご存知でしょうか。一段上の実力をつけてきた友が籠入れの練習をしていました。いつものようにうまく籠入れが出来ないと悩んでいるのです。ダフリショットを続ける友のマットの下には芝がなく、ライに問題があるようにみえました。声をかけてみると、原因が分からないという答えです。そこでその友に、少し離れたところからマットをよく見たらと勧めました。その友がジッとマットを見つめると、シャトルの少し後ろにコブがあることを見つけました。もうお分かりのように、その友は「毎回そのコブにクラブのリーディングエッジを当ててダフッていた」のです。そこでその友は、クラブの立て方とリーディングエッジの入れる場所を調整し いつもの籠入れができるようになりました。コースでマットを敷く時のライへの注視が必要だと痛感した友でした。加齢による注意点が増えるのと同様に、TBGにある程度慣れてきた際のコースに出た際の注意点の確認も大事だと知りました。 

2023-4 ( ♪♪ 好き嫌い あなたの基準は どこにある? )      半世紀まえになる頃、ベターハーフに決めたポイントを思い出してみました。お互いの親戚のお宅で知り合った二人でしたが、不謹慎だとお叱りを受けるかもしれませんが、婚約に至る決定的なポイントを思い出せません。ノーと答える点がなかったということになるのかもしれません。それが、なんとこの5月に金婚式です。わからないことだらけです。こんな書き出しですが、なにを言いたいかというと、「好き嫌いのメカニズム」なる文面に出くわしたからです。そこには、このような感情的な判断基準である「要因・原因」を知ることには非常に大切だと言っています。あるお笑い芸人が好きな理由は何ですか?と問われた時、単に「面白いから」というのは、ネタが面白いという人もいるのでしょうが、どの部分がどう面白いのかと、どんどん掘り下げていくと、意外と答られなくなってしまうケースが多いというのです。一方、芸人の側では、自分のネタが受けた場合でも受けなかった場合でも、その理由がなぜかと徹底的に掘り下げる習慣を持つか否かが芸人として伸びるか否かの差になるというのです。「要因・原因を論理的に考える」ことができると芸に再現性が出てきてどんな場面に出くわしても調子の波が少なくなり、常に力を発揮できるようです。では、私達「TBGの愛好者」はどうでしょうか?籠入れに失敗しても、それが偶然のなせる業だったとしたら、あるいは、熟慮した結果の偶然のミスだったとしたらどうでしょうか?良い結果が出ることで満足しますか?意図したとおりのスウィングをしたのに結果が出ないことに不満を覚えますか?つまりそこに論理的な分析があるか否かということになるでしょう。この一点が隣でプレーしているライバルに差をつけることになるのです。あなたが初心者の頃、ご指導を受けられていた時のことを思い出してみましょう。「このようにクラブをスウィングしていくと、シャトルはこのように弧を描いてあなたの意図するとおりに飛んでくれる(飛ばすのではない)のですよ」といわれたのではないでしょうか。その根本に流れているのが論理的な説明を受けたか否かになります。今のあなたには、この論理を自分独自の技術に昇華して欲しいのですが、時々は、原点である理論を思い出し、自分なりに深堀してみると、この先の進歩が一段と速いものになること必定ですよ。     

2023-3 ( ♪♪ 籠入れと 風に楽しみ 極まれり )          ターゲット・バードゴルフの楽しさを表現しようとすれば、筆者は「老若男女誰でも楽しめるゲーム」であり、「籠入れと風を楽しむゲーム」だということです。筆者もそれなりに嗜んできたゴルフでは、アプローチショットがOKパットの距離に近寄った回数が増えるたびに、日頃の努力が身についてきたことを実感したものです。ところがどうでしょう、ターゲットでは、アプローチショットがゴルフのホールに相当する篭に近ければOKとはいきません。セカンドホールからマット一枚より近くに寄せたくないというのが本音で、ここに一つの大きな楽しみ方があります。残り15mは直接篭を狙わないというプレーヤーが身近におられましたが、敢て刻むもよし、直接篭を狙うも良しという選択肢があるのです。もう一つは、羽根がついたシャトルであるだけに風の影響を強く受けますので、その風を読み切るといった楽しみがあるのです。屋外の自然の下でのゲームが主体ですので、常に一定の強さ・方向に風が吹くわけではない風を読み切って、いかに味方につけられるかです。この二つの楽しみを本当の楽しみにできる位の確たる実力をつけ、メジャーになりつつあるTBGをいつまでも楽しみましょう。      

2023-2 ( ♪♪ 打つ前に シャトルの泥は 拭き取ろう )       例年2年ごとに行われていたうが、2023年に「R&A USGA ゴルフ規則」が改訂されました。G社から発売された同規則は、今までになく読みやすいものに改訂されていました。是非皆さんもTBGというゲームの理解を深める意味からも一読されることをお勧めします。その中で、この季節に気になることとして、シャトルに霜柱が溶けかかった泥などが付着した場合の処置について触れてみたいと思います。同規則14.1cにあるのですがパッティンググリーンで拾い上げた球は常に吹くことができる」とあります。この規則により、パッティンググリーン以外では例外となる一定の場合以外を除き球を拭くことができないということになります。なぜこんな規則があるのでしょうか。ゴルフでは、これも規則9.1aに「コース上に止まっているプレーヤーの球はあるがままにプレーを進めなければならない」となっているからです。なぜなら、泥のついた球はどこに飛んでいくか想定することが難しいのです。打球に通常のスピンがかからず、球がターゲット方向にまっすぐ飛ばなくなってしまうのです。ではTBGの場合はどうでしょうか。幸い、シャトルをふくことを禁じる規則はありません(生涯スポーツということを考えればこれでいいと思います)ので、普通は常備していないため雑巾でふくことはできないでしょうが、もし泥が付着した場合はきれいにふき取ってプレーしましょう。あなたが気遣により泥が拭き取られ綺麗になったシャトルはターゲットに向かって気持ちよく飛んでくれますよ。

2023-1 ( ♪♪ クラブにも 言いたいことが あるのです )      令和5年を迎えたところで、ゴルフクラブからのお願いをお伝えすることにしました。それは私達がスウィングする時には、「クラブが動きたいようにお手伝い役に徹する」ということです。なぜかというと、ゴルフクラブには様々な技術が凝縮されて今のL字型の形態になっていることにあります。ところが、多くのプレーヤーは自分の手や腕を使って「クラブやシャトルをコントロールしようと四苦八苦し、挙句の果てはミスショットを繰り返している」のが現実だからです。年が改まったところで、これからは私達はぜひクラブが動きたいようにしてお手伝いすることをお勧めしたいのです。多くのスポーツで道具を使いますが、その中でもなぜゴルフクラブ全体はシャフトからまっすぐ伸びているのではなく、フェースが「L字型」に曲がっているのかを考えてほしいのです。ここには物理学のエキスが凝縮されているのです。シャフトの延長線上に重心がないことで、遠心力・向心力を利用するように設計されているのです。手や腕の使い方を誤ると力を殺してしまいます。またフェースは平面となって空の方向を向いていることから、地上に鎮座ましましているシャトルをインパクト以降空中に舞い上げてくれるようになっているのに、私達がインパクトでクラブを上げてしまうことでゴロとまではいかないまでも、低い弾道を打ってしまいます。そうです、ゴルフクラブからは、私達の手や腕は体との接点の役目をすることだけにとどめて、無駄な動きをしないようにしてほしいとの切実な願いの声が聞こえてきます。野球では、打ち出されたボールの飛距離はせいぜい140mどまりで、90度の広角の飛びでもヒットです。ところがゴルフではドライバーの飛距離は300mを超え、フェアウェーの狭さといったらありません。TBGは、一本のクラブしか使えないことから、色々な場面で小細工をしようとしてしまいがちですが、これからは必要最小限の工夫にとどめていきましょう。余計なことに気を遣わず、メンタル面を重視するという観点からコース攻略という高次の面に頭(脳)を使っていきましょう。まだまだ私達のスコアを短縮できる余地があるのです。頭の使い方といえば、今回の箱根駅伝では、コロナ感染開けにもかかわらずK大のエースが、監督の勇退を飾ってあげたいという想いで花の二区に手を挙げて三大会制覇に貢献しました。監督の采配も二区だけに「ニクイ」と感じたのは筆者だけでしょうか。多くの方から寒くなるといわれますが、今年も駄洒落を飛ばしていきたいと思っています。よろしくお願いします。