( こうなれば PPKへの 夢叶う! )
体調を崩し主治医のもとを訪れると、今後はこれをしてはいけない、こんなことも控えなさいと実に多くのことをいわれます。ところが、30年ほど前にゴルフに明るい東京にあるJ大学のスポーツドクターが、筆者想定外の興味深い表現で書物をおこされました。それは「好きなことを制限しなさいといわれるくらいなら、ポックリいった方がいい」と豪語するゴルファーにもってこいでした。私達TBG愛好者がこよなく愛するゲームでも、こうなれば多くの方の「見本」となるスウィングが出来るようになり、スコアにも反映すること必定です。これまでは、ナイスショットはこうすれば出ますよという観点からのものばかりでした。そんな話に飽き足りない方向けに、今までになかった読み物として楽しんでください。
極―1 ( 華麗なれ こんな籠入れ 楽しんで )
TBGのスコア作りは籠入れにあります、誰でもやっている方法では、目立つことはできません。籠入れの方法はそれこそ千差万別です。あなたの知らなかった方法を試してみてはいかがでしょうか。ただし、ご注意いただきたいことがあります。それはいつもと異なるスウィングをされることになるので、競技会の予定がある方は試される時期により絶好調にあるあなたのスキルに重大な変化が起こることもあるのでご注意ください。
極―1-① ( 籠入れは クラブを上手に 持ち上げる ) これからは、球部の真下にクラブを入れたらすぐにクラブフェースを上に持ち上げるようにしましょう。すると「シャトルボールは50cmの高さのアドバンテージホールを楽々クリア」できます。シャトルには、余計な力が加わらないので、それは見事に飛び出しますよ。ポイントは、リーディングエッジが球部の真下に入った瞬間を逃さずにクラブを上げることにつきます。一瞬でも遅くならないようにしましょう。そのタイミングを失すると、ダフッたり、トップというお釣りがきます。因みに、この籠入れを連続3回出来るようになるには大変苦労するでしょうが、負けないようにしましょう。例え「回りの方がマットを擦るようにして連続して何回も籠入れをしている」としてもその光景は見ないようにしましょう。自分がみじめになるかもしれませんから。
極―1-② ( インパクト フォローを取らずに 止めること ) インパクトを迎えたら、余計なフォローを取らないようにしましょう。スウィングはインパクトがすべてといわれるように、シャトルに与えられる力はフォロー以後は必要ないのです。これからは余計な力を使わずパチンと打ってお終いにしましょう。その時、シャトルが必要な高さまで飛び上がるだけの力をインパクト時に与えられるかが勝負です。パチンと打つので、その力加減は「手前で落ちたり、飛びすぎてしまう」こともありますが、そんなことは気にしないでください。回りの方がフォローを大きく取って、いとも簡単そうに方向の良いスウィングをしていても、そんな光景は見ないようにしてください。力加減に集中できなくなってしまいます。
極―1-③ ( 籠入れも 一つのスウィング 円を描く )
スウィングでは、大きなショットと同じく円を描くのが自然です。籠入れという小さな動きの中でも、普段通りフェースを円を描くように開閉し、手首(リストコック)も積極的に使っていきましょう。けれども籠入れはシャトルの飛ぶ範囲が限定されていますので、タイミングが大事になるのは当然で、練習によりそれを掴むようにする必要が出てきますが、「フェースはインパクトの短い範囲でスクウェアになるように開閉し、手首もインパクトの際にスクウェアになる」ように何度も何度も練習します。クラブの開閉をやめたり手首を固定することは大きなショットと異なったスウィングをすることになり、ゲーム全体の一貫性がなくなります。籠入れが普通のショットと異なるというのは誤解です。籠入れに要する時間はほんのわずかです。特別なスウィングをすれば再現性は得られません。ほかの人が籠入れに時間を使っているのは無視しましょう。タイミングが大事なのです。一般のスポーツにはない籠入れという動作は特殊なものだと思わないようにしましょう。TBGの楽しさが半減してしまいます。でも、世の中にはいろいろな方がおられます。特殊な動作だとばかりに、籠入れに特有の技術を修得できた時の楽しさを追求しスコアをアップされている方も沢山いますが。
極―1-④ ( ライにより フェースの開きに 調整を )
籠周りで、ライの状況によりフェースの開き方を変えていては、籠入れを複雑にしてしまいます。いつものようにフェースを開いて、スウィングの大きさを変えて対応しましょう。もしできるなら、シャフトを持つ位置を下げてみるのもいいかもしれません。ある人は、フェースに近いところにグリップしています。色々な位置にグリップできるようになれば、スウィング個も様々に変わってきます。また、ヘッドスピードを調整する対応方法もありますが、それぞれの方法には次のショットに影響があるとはいえ、あなたのやりやすい方法を自由に選択してください。シンプルに考える位なら、出たとこ勝負の方がいいとばかりに、毎回スウィングを変えるのも楽しみかもしれません。色々な籠入れが出来る楽しみも味わえます。
極―2( 籠入れも シャトルをよく見て ショットする ) シャトルから目を離してショットすることは、スウィングの精度を落とします。心の眼で見るという方もいますが、私達はその道のプロではないのですから、シャトルから目を離すことなく「じっと」見つめるようにします。すると、頭が自然とシャトルに近くなっていくことでしょう。そうすると、あなたのスウィングには大きな変化が起きてきます。
極―2-① ( 頭下げ 礼をするなら お釣りくる )
スウィング特にインパクトが思うようにならなくなったとき、あなたはどうしていますか。コースの練習場にいる方の籠入れの際に多く見かけるのですが、多くの方はアドレス時に、日頃お世話になっているシャトルボールに向けて、お辞儀をするように背中を丸め頭を下げていくようです。深くすればするほど効果があるからと考えるかのように。その効果はてき面で、「体に芯がなくなりスウィングの姿は明治の大砲」のように体がぶれてくる人が多いように感じます。この時タイミングがあえば素晴らしいショットが得られることもありますが、ルール違反として禁止されているすくい打ちが実現できるかもしれません。タイミングが合わないと、何度も頭を下げているにもかかわらず、シャトルはあなたの言うことを聞いてくれません。お辞儀をしている効果認めてほしいとばかりに何度も繰り返していけば良いショットが出てくるようにもなるでしょう。苦労している自分がそばにいることをあざ笑うように、隣の人は「シャトルとの距離をとり、頭を下げることなくすんなりとアドレスを取り体幹を維持した素晴らしいショットをしている」かもしれませんが、あなたはそれは見ないようにして今よりももっと頭を下げましょう。多くの時間を費やせば、そのうちにシャトルからお辞儀に対してお礼の言葉をかけてくれるかもしれません。
極―2-② ( 籠入れ時 ライの状態 無視するな! ) 籠が砲台の上にあるとき、あなたはフェースの開き方を変える方でしょうか。よく観察すると、左上がりのライになっていることが多いのが分かるでしょう。近い距離のショット・籠入れですから、いつものようにスウィングすれば籠の手前にポトリというケースが多いかもしれません。それは仕方ないのであきらめましょう。あきらめきれない方は、スウィングを少し大きくするか、フェースを少し立てると、それだけで籠入れが叶うようになるかもしれません。いつもと違うスウィングになることに注意すればいいだけです。あなたはほかの方がミスしているの姿には見て見ぬふりに徹し、決して表情には出さないことがエチケットですよ。このテクを忘れると、明日のあなたが笑われてしまうかもしれません。
極―3 ( この次も ナイスショットだと 神頼み ) 人の集中力は長くは続かないものです。一説によると、50分が限度それも15分くらいの波が3回続く(足し算が合いません)のだといいます。そういえば、4人一組でプレーすると、ハーフがほぼこの時間(50分)になりそうです。それならば、集中力を欠かすことなくラウンドできそうだと思った方が多いのかもしれませんが、賢明なあなたには、世の中そんなに甘くはないといいわれそうです。
極―3-① ( 先ほどの 流れを次に 生かしたい ) イーグル・バーディを取った後、次のホールも続けていきたいと意気込むあなたの考えは素晴らしいことです。是非とも無謀な挑戦を続けてください。過去のデータを思い起こせば、楽に連続してイーグル・バーディが出せると考えるのは当然のことです。オナーとなったあなたは、いつものショットは片隅に追いやって、前のホールの久しぶりのナイスショットのことのみ考え、波に乗り遅れないようにショットしていきましょう。こういう時はいつものリズムよろしくラウンドしていた時のことなどすっかり忘れて、きっとこの上ない集中力(のぼせている?)により力強いナイスショットをしていることでしょう。いつもの自分が信じられない思いにほれぼれしているはずです。前のホールから今のオナーショットまでの時間は15分くらいに収まっているでしょうか。ベストスコアが出せるチャンスはそうそう巡り合えるものではないのですから、イケイケ気分になるのが当たり前です。グッド ラック!!
極―3-② ( チャンスだと フルスウィングで 籠狙う ) ナイスショットが続くと、20mや25mといういつもは狙わない距離までシャトルを運ぶことが出来るものです。そういうチャンスが来たら、迷うことなく籠を狙っていきましょう。風や枝のことなど考えていてはいけません。今ナイスショットとをしたのですから、今度もナイスショットできないはずはないのです。後先のことを考えるくらいなら、シャトルが籠の中でジッとあなたを見ている姿を思い浮かべてショットに臨むだけです。20mや25mという距離の籠入れが成功する確率は高いものではありません。しかし今のあなたには、ナイスショットした後だけにそのチャンスは十分あるのです。たとえOBやミスショットになっても同伴者からはいつものことだなと笑顔で迎えてくれるでしょう。でも、手前に落として次のショットに賭けるとすれば、残念ながらあなたを見る目は変わってしまうかもしれません。あなたはどちらを取りますか。
極―3-③ ( フェースには 開き具合で 調節可 )
一本のクラブのみでラウンドするTBGには、クラブフェースの開閉による弾道や飛距離などの調節を加える楽しみがあります。もう一つの楽しみは、クラブフェースを開くことの相乗効果を求めてスウィングスピードを変えることです。フェースを開くということは、弾道が高くなることにあわせ、インパクト時のコンタクトの力加減を変えればスウィングスピードが増減し距離や飛球方向を変えることも簡単にできますので試してみる価値があります。ただし、何時ものようなしっかりしたインパクトを抜きにすれば、右に飛び出してしまうような大きなミスを犯せるかもしれません。
極―3-④ ( 弾道を 低くしたいと 強く打つ ) 風が強い時や枝が垂れ下がっているときには、コントロールショットにより弾道の低いショットを打とうとしたくなりフェースをやや立て気味にしたくなるものです。こんな時は、気を抜けば準備万端とばかり、インパクトの強いショットを打っていくようにしてください。その場合は、あなたの意向が判からなかったかのようにシャトルは、高く舞い上がり風や枝と仲良くなります。練習の虫といわれるような方は、持ち球で自然にスウィングするだけで対応していたり、上記のようにアドレスでフェースの対応をして、ゆったりとショットして思い通りのターゲットにシャトルを運んでいるかもしれません。そんな無駄な努力はしないに越したことはありません。いつか仲間の方々から羨望の眼で見られたいと、少しの時間我慢して集中的に練習場に足を運ぶことなどもってのほかです。練習は時々噓をつくといいますから。